ユウ薬品株式会社

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2014.08.19 未分類

W杯

W杯 ブラジルW杯が6月に開催されました。日本代表の初戦、コートジボワール戦を2歳になる愛娘と一緒にユニフォームとタオルマフラーをつけTV観戦しました。と言っても娘は全く観戦しませんでしたが・・・。ところで、サッカー界では1994年アメリカW杯で、あるサッカー選手が興奮剤でドーピング違反に問われたことがあったものの、ドーピングはあまり問題視されていませんでした。しかし他のスポーツ界ではドーピング違反が蔓延していると指摘され、検査の重要性が増してきています。今回はスポーツファーマシストの立場から『うっかりドーピング』ということで、誰しも手に入れることができる市販の薬や栄養ドリンク、健康食品等に含まれる可能性のあるドーピング物質についてふれたいと思います。
  1. 風邪薬 総合感冒薬や鼻炎の薬には禁止物質のエフェドリン、メチルエフェドリン等が含まれていることがあります。
  2. 鎮咳去痰薬 鎮咳去痰薬に含まれるトリメトキノール、メトキシフェナミンにはベータ2作用があり禁止物質とみなされます。
  3. 胃腸薬 胃腸薬には禁止物質であるストリキニーネを含有する生薬ホミカが成分として含まれているものがあります。
  4. 滋養強壮薬 滋養強壮薬には禁止物質である蛋白同化薬及びホルモンの関連物質を含む漢方薬、また禁止物質であるストリキニーネが含まれるものがあります。
  5. 漢方薬 漢方薬を構成する生薬には、たくさんの成分が含まれており1つ1つの成分を禁止物質にあたるかどうか特定するのは困難です。例えば、麻黄にはエフェドリン、メチルエフェドリン、プソイドエフェドリン、ホミカにはストリキニーネ、半夏にも微量にエフェドリン類が含まれているので注意が必要です。
  6. 毛髪・体毛用薬 毛髪・体毛用塗り薬では禁止物質の男性ホルモンが配合されているものがあります。
  7. 健康食品・サプリメント 健康食品・サプリメントと呼ばれているものは医薬品ではなく、あくまで「食品」なので規制が厳しくなく、成分表示が信頼できるものばかりではありません。評判を上げるために意図的に禁止物質が混入されている商品もあります。あくまで自己責任で摂取するようにしてください。
以上のことより不安に思うことがあれば「薬剤師会ドーピング防止ホットライン」または「スポーツファーマシスト」に問い合わせて確認しましょう。