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2014.12.15 未分類

喘息の漢方である「柴朴湯」の豆知識

こんにちは。漢方の好きな薬剤師ミスターTです。 先日、ある病院から処方箋が回ってきまして、 当薬局では普段は扱っていない「柴朴湯」という漢方薬が処方されました。 この漢方薬は「喘息」の漢方で有名なのですが、 実は肝臓の薬で有名な「小柴胡湯」と胃薬である「半夏厚朴湯」の合方です。 肝臓の薬と胃の薬を組み合わせると何故か喘息に効果が出るという不思議な処方なのです。 「難経」という古典に参考になる文章が残っています。 うろ覚えですが、「呼気は肺と心の気で行われ、吸気は肝と腎の気で行われる…」 こんな感じの文章だったかと思います。 要するに「呼吸に関する器官である横隔膜を挟んで上下の臓器に問題があれば、呼吸に関する病気が出るよ」と言いたかったのでしょうか? この古典の文章と「柴朴湯」の処方を参考にして、知人に著効を示した例があります。 10年ほど前の話ですが、咳が2~3か月続いていると言っていた方が居まして、 もともと高血圧もありましたので、肝臓の漢方薬とサプリ、 追加で血圧を下げる漢方薬を組み合わせて飲んで頂いたところ、 わずか3日で咳が止まったという経験があります。 もちろん血圧も最高血圧が10程度下がりました。 「咳が治ったことも嬉しいけど、体が全体的に凄く楽になった」と喜んで頂けました。 私にとって少し思い入れのある処方なのです。 アカネ調剤 Mr.T