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2016.03.07
未分類
インフルエンザ
流行のおくれた今シーズンのインフルエンザ感染は、気温の上昇とともに減少に転じています。
現在、使用されている主な抗インフルエンザ薬は、細胞内で増殖したインフルエンザウイルスが細胞外に遊離するのを阻害する『ノイラミニダーゼ阻害薬』です。
2001年発売されご存知の方も多い飲み薬であるタミフル、吸入薬のリレンザ・イナビル、点滴注射薬であるラピアクタもそのノイラミニダーゼ阻害薬になり現在4種発売されています。
他に、最近はほとんど使用はされていませんが、細胞内におけるウイルスの脱殻を阻害するM2タンパク阻害薬でA型インフルエンザのみに効果のあるシンメトレル、まだ販売はされていませんが、数年前のエボラ出血熱の流行で話題になった、細胞内におけるウイルスのRNAを阻害するRNAポリメラーゼ阻害薬のアビガンがあります。
ノイラミニダーゼ阻害薬はインフルエンザの発症から2日以内、あるいは可能な限りすみやかな投与が必要になります。
また小児・未成年者に投与する際、薬との因果関係は不明ですが、異常行動による転落等の万が一の事故を予防するため2日間は要観察が必要になります。
また、保険適用外にはなりますが予防投薬も可能になっています。
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薬剤師としてインフルエンザ感染時にイナビルやリレンザの説明をして吸入してもらう際、心苦しい時があります。
発熱もあり、しんどい時に吸入説明に時間がかかること、また、患者様の中で初めて使うものに対する不安があり、勢いよく薬剤を吸いこめていないことなどがあるからです。
やはり、確実な効果を求めるなら個人的にはタミフルが1番なのかなと思います。
感染予防のためには流行前にインフルエンザワクチンの接種、うがい手洗いによる予防、免疫力を低下させないように体調を整えることが大事です。
来シーズン以降も感染しないようセルフメディケーションに努めてください。
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