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2024.03.07 スタッフブログ / なつめ調剤薬局

防災士-薬剤師 Oによる防災基本講座ソフト対策 その2

こんにちは、防災士―薬剤師Oです。

能登半島地震が、発生してから2か月ほどになりますが、想像・想定を超える断水・地盤の隆起で、避難所生活の長期化・基本生活インフラの故障・復旧の遅れが深刻な状況です。

復旧の遅れに対応できるだけの備蓄品が重要だと強く感じました。

そこで前回予告した通り、防災基本講座 ソフト対策 その2をお知らせします。

防災基本講座 ソフト対策 その2

防災備蓄品

水:①飲料水 一人1日3リットリ×3日以上 今回の震災からすると最低でも7日~10日以上×人数
ちなみに、防災用水ペットボトルの賞味期限ですが、経年劣化からの賞味期限よりも容器の壁面から蒸発してしまう水量が製品としての容量を下回ってしまうための意味合いの方が大きく、実際に飲料水としての性能は維持していると、考えられています。
容器の下部に沈殿物が溜っていない限り問題ないと思われます。
もし沈殿物があったとしても、捨てずに生活用水に転用してください。

水:②生活用水 
水は飲むだけでなく、掃除・洗浄・洗濯・水洗トイレ・消火などなど色々な用途に使います。
是非ともお風呂の残り湯を、入浴後すぐ捨てずに次回入浴前まで貯めておいてください。
通常の生活でも、この水をトイレの水として流したり、植木のかけたりして節水生活に慣れておいてください。

食料:昔からある保存食糧 乾パン・ビスケットなどなど、これも3日以上 今回の地震からすると最低でも7日~10日以上×人数必要
アイディア次第ですが、もし水が豊富にあるのなら、質・量ともにお米を備蓄するのが、いいかもしれませんし、ほぼ賞味期限のない氷砂糖なども有効な食材だと思います。

防災持ち出し袋・リュックサック:この中に入っている物自体が備蓄品にもなりえますが、あくまでも参考として、

①各地域のハザードマップ
②非常食・携行食(カロリーメイト・ウイダーインゼリーなどコンパクトな物)・500mlペットボトルの水数本
③小型ラジオ・懐中電灯(できればヘッドランプ)・スマートフォン・受電器モバイルバッテリー・交換用電池(できればこれらの電気製品全てに共用できる企画の電池を決めておきましょう)
④筆記用具・メモ帳・笛
⑤トイレットペーパー・ビニール袋・多目的ナイフ・応急医療品
⑥雨具・防寒具・タオル・下着・靴下・マスク・軍手・ヘルメット
⑦貴重品(現金・保険証マイナンバーカード・通帳はんこなど)⇒常日頃から非常持ち出し袋に入れっぱなしにできないと思われますので、袋の用量の一部・ポケットを、貴重品が入るべきスペースとして開けておいてください。
⑧自分にしか合わないもの(入れ歯・補聴器・眼鏡・コンタクトレンズ・常備薬)
⑨個人の生活に合わせて必要な物
 乳児:母子手帳・粉ミルク哺乳瓶離乳食・オムツ・おしりふき
 女性:生理用品など
 老人等:介護用品・障碍者手帳など

常備薬に関連して、ぜひお薬手帳を持ち出して下さい。
表紙をめくって1ページ目に氏名・住所・血液型・持病などの病歴を記載する欄に、しっかり記入しておいてください。
東北の地震時、これらの情報が色々なことに役立ちました。
きちんとした診察・検査ができない状況で速やかに必要なお薬が、供給できたそうです。ぜひとも保険証マイナンバーカードと共にお薬手帳も持ち出して下さい。

【避難後、自宅に荷物を取りに戻れる場合、避難所で便利な物】
毛布・寝袋
ガムテープ・着替え・バスタオル・スリッパ・洗面用品・マウスウオッシュ・応急医薬品。
消毒液消毒用エタノール・マスク・持ち出し袋入っていた物

以上思いつく限り、記入してみましたが個人ごとに季節ごとに、性別ごとに、年齢世代ごとに体調ごとに、地域・生活環境ごとに備蓄品は変わります。
自分に合った物を自分に合った方法で分散して工夫して備蓄してください。

次回は、防災対策基礎編 ソフト対策 その3 家具の固定です。

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